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2023 / 09 / 15 12:00
Chat-GPTのリハビリテーション応用に関する研究を発表
Chat-GPTに代表される人工知能は、医療を含む多くの産業のあり方に大きな影響を与える可能性があるものとして近年注目されています。リハビリテーション医学教室の張亮 (ZHANG, Liang)医学研究生は、同教室の田代祥一講師らとともにChat-GPT ver.4.0をリハビリテーション領域に応用する試みを世界に先駆けて行い、その成果がJournal of Rehabilitation Medicine誌に9月11日付で掲載されました。さらに11月3日付のEditor's Choiceで大きく取り上げられました(https://www.facebook.com/JRehabilMed)。同誌はリハビリテーション医学領域の研究を最も古くから先導してきた権威ある雑誌です。
Liang ZHANG, MD, PhD, Syoichi TASHIRO, MD, PhD, Masahiko MUKAINO, MD, PhD and Shin YAMADA, MD, PhD
Use of artificial intelligence large language models as a clinical tool in rehabilitation medicine: a comparative test case
J Rehabil Med 2023; 55: jrm13373
脳卒中症例をChat-GPTに評価させることにより、リハビリテーションに関連する問題点と必要な治療手段を広く網羅できることを示しました。さらに、Chat-GPTはリスク管理やゴール設定といった課題についてまで、臨床で活用できる水準の良質な回答を提示することができました。また論文では、脳卒中患者の障害像をWHO国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health)の枠組みに基き自動的に分類できる可能性を論証しました。